【医師解説】赤ちゃんのほっぺ、赤くない?乳児湿疹を「家族の習慣」で解決する正しいスキンケア
子どもの病気
公開日
2026.2.4
更新日
2026.4.22
当院は、赤ちゃんの皮膚トラブルでご相談を受けることが大変多いです。
乳児湿疹は多くの子が経験するものですが、適切なスキンケアで改善・予防が可能です。
最新の研究では、早期の肌ケアが将来のアレルギー予防に繋がることも示唆されています。そこで本日は、忙しい親御さんでも実践できる具体的なケア方法を解説します。
1.そもそも「乳児湿疹」ってなに?
赤ちゃんの肌は、大人が思っている以上にデリケートです。「乳児湿疹」というのは、実は一つの病名ではなく、赤ちゃんの顔や体に出る湿疹の総称です。
乳児脂漏性(しろうせい)湿疹: 生後1ヶ月頃から見られる、皮脂の分泌過多によるもの。
乾燥性湿疹: カサカサして、バリア機能が低下している状態。
「清潔にしていないから?」と自分を責める必要はありません。赤ちゃんの肌は、ホルモンバランスの変化や、皮膚の薄さ(大人の半分ほど!)など、外部の刺激を受けやすい環境にあるだけなのです。
2.なぜ赤ちゃんにスキンケアが必要なの?(アレルギーとの関係)
最近の研究(Dual Antigen Exposure仮説)では、「荒れた肌からアレルゲンが入ることで、食物アレルギーが引き起こされる」という考え方が主流になっています。
つまり、湿疹を放置せず、スキンケアで肌のバリアを整えておくことは、将来のアレルギー疾患を予防するための「最初の一歩」になるのです。私たち、つくばLAファミリークリニックでは、目の前の湿疹を治すだけでなく、お子さんの数年後の健やかな生活を見据えて診療を行っています。
3.今日からできる!「洗う・潤す」の黄金ステップ!
忙しい毎日の中で、完璧を目指す必要はありません。まずはこの2点だけを意識してみてください。
① 「泡」で優しく洗う
ゴシゴシ洗いは厳禁です。
石鹸をしっかり泡立て(泡立てネットが便利!)、手でなでるように洗います。
首のしわや耳の後ろなど、汚れが溜まりやすい場所も忘れずに。
② 「たっぷり」と保湿する
お風呂上がりは水分が逃げやすい時間。「5分以内」の保湿が理想的です。
量の目安は、塗った後の肌がティッシュペーパーを乗せても落ちないくらい「しっとり」する程度。
つくばの冬は乾燥しやすいので、回数を増やしてあげるとより効果的です。
4.病院に行くタイミングは?「ホームケアの限界」を見極める
「これくらいで病院に行ってもいいのかな?」と迷われる方も多いですが、以下のサインがあれば、ぜひお気軽に見せてください。
黄色い汁(浸出液)が出ている、またはジュクジュクしている
赤ちゃんがかゆがって、眠りが浅そうにしている
市販の保湿剤を1週間使っても改善が見られない
特に、かゆみで夜泣きが増えると、パパやママの体力も削られてしまいます。ご家族全体の笑顔を守るためにも、早めに専門家の手を取りましょう。
まとめ:つくば駅直結、土日も診療。お買い物のついでに気軽にご相談を
乳児湿疹のケアは、毎日の積み重ね。だからこそ、無理なく続けられる方法を一緒に見つけていきましょう。
当院はつくば駅直結ですので、雨の日でもベビーカーのまま、濡れずにご来院いただけます。お仕事帰りや、駅前でのお買い物のついでに、お子さんの肌のことをちょっと相談してみませんか?
私たちは「病気を治す場所」であると同時に、つくばで暮らす皆さんの「育児に関する困りごとをすぐに聞ける場所」でありたいと願っています!
参考文献
Lack, G. (2008). 'Epidemiologic evidence for a relationship between atopic dermatitis and food allergy', The Journal of Allergy and Clinical Immunology, 121(6), pp. 1351–1358.
Simpson, E.L. et al. (2014). 'Emollient enhancement of the skin barrier from birth offers effective atopic dermatitis prevention', Journal of Allergy and Clinical Immunology, 134(4), pp. 818–823.
UpToDate (2023). Management of infantile seborrheic dermatitis (including cradle cap). Available at: https://www.uptodate.com/ (Accessed: 4 February 2026).
Kelleher, M. et al. (2015). 'Skin barrier dysfunction measured by transepidermal water loss at 2 days and 2 months predates and predicts atopic dermatitis at 12 months', Journal of Allergy and Clinic



