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コラム

胃腸炎の脱水サインを見逃さないで!仕事に忙しいママ・パパへ贈る、家庭でできる「経口補水療法」のコツ

公開日

2026.2.16

更新日

2026.4.22

    目次

    1. いま急性胃腸炎が流行しています

    2. 【医療者向け】脱水評価と経口補水のエビデンス

    3. 【保護者向け】まず知ってほしい3つのポイント

    4. 水分のとり方 ― 正しい経口補水の方法

    5. 受診の目安(すぐ受診/様子を見てよい場合)

    6. よくある質問Q&A

    7. まとめ

    8. 当院からのご案内

    9. 参考文献


    いま急性胃腸炎が流行しています

    冬から春にかけて、ウイルス性の急性胃腸炎(いわゆる「おなかの風邪」)が流行します。嘔吐や下痢が続くと、保護者の方が最も心配されるのが「脱水」です。

    結論からお伝えします。

    多くの小児の急性胃腸炎は、適切な“経口補水”ができれば自宅で安全に乗り切れます。
    ポイントは「少量・頻回・適切な組成」です。


    【保護者向け】まず知ってほしい3つのポイント

    ① ほとんどは自然に治ります

    多くは1~3日でピークを越えます。

    ② 一番大切なのは「水分」

    食事よりもまず水分です。

    ③ 一度にたくさん飲ませない

    吐いてしまう原因になります。


    水分のとり方 ― 正しい経口補水の方法

    ◎おすすめ

    • 経口補水液(OS-1など)

    • 医療用ORS

    △代替案(やむを得ない場合)

    • 薄めたスポーツドリンク(2倍程度に希釈)

    ×避けたいもの

    • 水だけ

    • ジュース

    • 原液スポーツドリンク

    どうやって飲ませる?

    嘔吐がある場合

    1. まず30分ほど何も与えず休ませる

    2. その後、5mL(ティースプーン1杯)を5分ごと

    3. 吐かなければ少しずつ増量

    目安:

    • 軽度脱水:体重1kgあたり50mLを4時間で

    • 中等度:体重1kgあたり80~100mLを4時間で


    食事はどうする?

    • 無理に絶食させない

    • 吐き気が落ち着いたら少量から再開

    • おかゆ、うどん、バナナなど消化の良いもの

    母乳は継続してOKです。


    受診の目安

    すぐ受診

    • ぐったりしている

    • 半日以上尿が出ない

    • 泣いても涙が出ない

    • 血便

    • 繰り返す激しい嘔吐

    • 3か月未満の乳児

    様子を見てよい場合

    • 元気がある

    • 少量ずつ水分が取れている

    • 尿が出ている

    迷ったら遠慮なくご相談ください。


    よくある質問Q&A

    Q. 下痢止めは使うべき?

    基本的には不要です。ウイルス排出を妨げる可能性があります。

    Q. きょうだいにうつりますか?

    非常に感染力が強いです。
    手洗い・トイレ後の消毒が重要です。

    家族みんなを守るために。家庭内感染を防ぐコツ

    お子さんの看病をしながら、親御さんまで倒れてしまっては大変です。胃腸炎のウイルスは非常に感染力が強いため、以下の2点を徹底しましょう。

    • 手洗いは「石鹸と流水」で: アルコール消毒が効きにくいウイルス(ノロウイルスなど)も多いため、物理的に洗い流すのが一番です。

    • 処理は使い捨て手袋を: 嘔吐物を片付ける際は、マスクと手袋を着用し、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)で消毒しましょう。

    Q. 家で見ていると心配・・病院に行くタイミングは?

    「家で様子を見ていて大丈夫かな?」と迷ったときは、以下の脱水サインをチェックしてください。これらに当てはまる場合は、早めの受診をお勧めします。

    1. おしっこの量が少ない: 半日以上出ていない、色が濃い。

    2. 泣いても涙が出ない: 口の中がカラカラに乾いている。

    3. ぐったりしている: 目がうつろで、呼びかけへの反応が鈍い。

    4. 水分を受け付けない: 飲ませてもすぐに吐いてしまう。

    総合診療医の視点からお伝えしたいのは、「親御さんの直感」も立派な判断基準だということです。「いつもと何かが違う」「なんとなく顔色が悪い」と感じたら、遠慮なく相談してくださいね。


    まとめ

    • 急性胃腸炎で最も大事なのは脱水予防

    • 少量・頻回・適切な経口補水液

    • 元気があれば多くは自宅で対応可能

    不安なときは「様子を見る」より「相談する」ことをおすすめします。


    当院からのご案内

    つくば駅直結。困ったときはいつでも頼ってください

    つくばLAファミリークリニックは、つくば駅直結です。

    私たちは単に「薬を出す」だけの場所ではありません。「明日どうしても仕事が休めないけれど、どうすればいい?」「上の子に移らないか心配」といった、生活の中の困りごとにも一緒に向き合います。

    病気を診るだけでなく、あなたとご家族の「日常」を守るパートナーでありたい。そう願っています。少しでも不安を感じたら、お仕事帰りやお出かけのついでに、いつでもお立ち寄りください。


    参考文献

    • WHO. Oral Rehydration Salts: Production of the New ORS.

    • AAP Clinical Practice Guideline: Acute Gastroenteritis in Children

    • UpToDate: Oral rehydration therapy in children

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